消費者が軽視される傾向
消費者が軽視される傾向が高いのが特徴だ。価格での競争やサービス競争が避けられがちであり、その不利益は、新規参入がない以上すべて消費者に回ってくる。このような競争の欠如は、安定的な市場を仲良しクラブ内で分け合っているうちは、消費者以外には何の問題もないが、いざグローバルな競争という渦中に巻き込まれればひとたまりもない。早くから国際競争をくぐってきた自動車産業や家電産業などを除き、国内専用専門の産業、電力、ガス、運輸等のいわゆる保護産業などの競争力のないことはよく知られている。我が国が右肩上がりの経済に別れを告げ、インフレが持続するというそれまでの暗黙の約束ごとが消えた時、その混乱を超えるのは新たな競争に打ち勝っていく活力ある企業のパワーだけである。しかし、今の日本にはそのパワーが圧倒的に少ない。デフレに入ってしまうと、いろいろなものが悪い方へと回りはじめる。その気配は十分にある。しかし筆者はここでそのスピードがつく前に、デフレ化を食い止める役割を不動産市場を適正化することで果たさせようという提案をしたい。なぜなら、我が国のデフレスパイラル化のそもそもの発端が資産のデフレ化であったからである。
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