デフレスパイラルとは?

デフレスパイラルとは、需要減により製品の価格下落が生じ、通常の市場であれば、いずれその下落価格が再び需要を開拓し、市場が回復する、というようなサイクル型調整が生じなくなることで、価格が下がっても需要が戻らないという事態になることだ。そうなると、企業はより下落を余儀なくされ、リストラや失業、さらなる消費の冷え込みなど、デフレの悪循環に陥っていくことだ。確かに一九九○年代、世界はグローバルな競争時代に突入した。競争激化により、まず価格下落が生じる。それはたしかにそれまでの安定的な売上増に安住していた企業にとっての苦難の時代だ。コスト削減や効率化のためにそれまでにないようなリストラが不可欠となる。特別の技術のない者、その企業でしか役立たない四十歳以上の中高年ホワイトカラー層がその対象となる。雇用不安が生まれるのは避けられない。もちろん、その激しい競争の中で、売り上げを伸ばす企業、生き残る企業がある。そういう国際競争力のある企業をどれだけ抱えているかがその国の明暗を分ける。また、好調の企業と不調の企業が同時に生じるのであるからいくらリストラが行われようと、それらの企業間や業種間で労働者の移動がうまくいけばそれほど大きな社会的問題にならない。